CFexpress Type B で買うのであれば?

2021年、Sony α1、Canon EOS R3、Nikon Z9と各社のミラーレス一眼レフのフラッグシップが出揃った1年となりました。実はこの3つのうちCanonNikonで使える記録媒体がCFexpress Type Bです。名前の通りCFカードの1種ですが昔からのCFカードとは形状が異なるので実質全くの別物です。数年前にNikonの上位機種で採用されていたXQDカードと同一形状でXQDの上位互換です。

2021年時点では先程紹介した2機種以外ではCanon EOS R5やNikon Z7ⅱなどニコンキヤノンの高画素モデルで採用されています。

 

筆者もNikon Z9買う気満々ですが、正直メモリーカードのことを考えていませんでした。高校入学以来とりあえずSandisk Extreme Pro買っておけば間違いないということで考えたこともありませんでした。そこで今回はカメラ選びと同様、撮影環境に直結するメモリーカード、特に今話題の機種で圧倒的に採用されているCFexpress Type Bについてみてみます。

 

選べるほど豊富ではない

 

まず直結する課題です。今回はフラッグシップモデルでの使用も想定し、できる限り書き込み速度の速いものかつ信用のおけそうなメーカーで絞っています。

結果、ソニーと新興勢力のプログレードデジタル、次点でSandiskです。勝手な思い込みで圧倒的にSandiskだと思っていましたCFexpress Type Bでは違いました。Lexarは?と思う方もいらっしゃると思いますが、数年前にMicronから中国企業に売却され一時期は国内での販売もなく、そもそも書き込み速度が遅かったため除外しました。値段的優位はありますが、数十万もするカメラでの使用で数千円~数万円ケチるのは違うと思います()

 

プログレードデジタル

スペックで言えば圧倒的です。聞いたことがないメーカーだと思いますが、元Lexarの副社長と開発陣が立ち上げたメーカーということで本格派です。日本語サイトは2021年にできたばかり、販売は国内ではアマゾンのみと限られていることから知る人ぞ知るメーカーですが評判は良いです。

今回の中では書き込み速度1500MB/S、読み込み1700MB/Sとトップクラスの性能であり、さらに通常主に使われるではなくTLCモリーではなく、SLCメモリーを使用している点からも優れています。値段も325GBで47000円程度他社に比べリーズナブルでありより大容量の650GBモデルが在庫切れになっているのも納得です。時々セールが開催されているのでセールを狙うのもアリだと思います。セール時だと325GBで4万円切ったこともあるそうです。

jp.transcend-info.com

 

ソニー

pur.store.sony.jp

次点でソニーです。書き込み速度1480MB/S、読み込み1700MB/Sとわずかにプログレードデジタルに及ばないもののトップクラスの性能です。更にソニーは耐久性や耐温性、耐磁性の高さを売りにしていることから、高級機で使うには最強の組み合わせかもしれません。しかし、こうした点を売りにしていることから実売価格は256GBで51000円程度と多少高めになっています。このカードに限らずソニー製品はソニーストアで10%offクーポンを使い、Sony Bank Walletでの支払いが一番安く買えると思います。

Sandisk

www.westerndigital.com

スペック面では少々残念な結果となってしまったSandisk。書き込み速度1200MB/S、読み込み1700MB/Sと書き込み速度の遅さがネックとなっています。長らくプロやハイアマチュアからも愛されていることもあり、メモリーカードでは信頼があることは間違いないです。実売価格は256GBで49000円程度とソニープログレードの中間に位置します。(64GBモデルは読み込み書き込みともに速度が落ちているため注意が必要です)

まとめ

SandiskとExtreme Proといえばスペックが最強というイメージを持っていただけに意外な結果でした。10年近く前に買ったExtreme Proの2枚のSDカードが未だに現役で使えることから耐久性は抜群なのだと思いますが、長らくお世話になっていることもあり少々残念な気持ちがありました。

一方、プログレードデジタルはまだまだ知名度が低く、筆者が存在を知った頃は面白いメーカーという認識がありました。しかし、SDカードではSandiskのExtreme Proにあと一歩及ばずというスペックだった記憶があり、進化に驚いた次第です。特に事実上ソニーが独占していたCFexpress Type A(Sony α1やα7Ⅳなど)に参入したりいよいよプログレードの時代が来るのかなとも思いました