Nikon Z9の衝撃 

今更感がありますが、Nikon Z9に大変な衝撃を受けました。

ミラーレスの時代はソニーキヤノンと2強になると言われていた中で、フラッグシップ機で実売価格63万円という点と、メカシャッターを終わらせたという点です。

特にNikon Z9発表前夜は筆者も含め、ニコンにはネガティブなイメージが強かったこと(EOS R6に比べた際のZ6ⅡのAF性能や会社の経営状況など)もあり一層強いものとなりました。人によってはNikon D3/D300発表時の2007年のような状況という人もいます。

 

前置きはともかく、Nikonユーザーの筆者が前向き(積極的に)このカメラ欲しい!と思いました。それまでだと正直なところソニー移行かなと思っていました。Z6ⅡやZ7Ⅱがライバル機種であるEOS R6やα7シリーズに比べて影が薄かったからです。特に飛行機を撮る筆者からすればAF性能は生命線そのものであり、これは2社に比べて弱かったNikonは正直なところ厳しいとさえ感じていました。

ところがフラッグシップであるZ9では大幅にAF性能が向上した点や、一眼レフではお馴染みの3Dトラッキングが復活し、自動の被写体認識では世界最多の9種類を用意するなどついに本気を出したと思われる機能が多々あります。

また、乗り物を撮影する場合には避けられないローリングシャッター歪みでは、それまでの機種のようにメカシャッターで撮影するという妥協ではなく、普通に撮影できることでミラーレス一眼レフの性能をフルに使うことができる点もかなり響きました。更にメカシャッターがなくなることでシャッターの寿命がなくなることで今まで以上に長期間使用できる点も魅力的でした。

 

フラッグシップ機ということもあり値段も相当なものとなりますが、自宅にあるNikon D300Sがいまだに現役である点などニコン製品の持ちの良さを考えれば、30-40万のフルサイズ機を買うよりは中長期的に見ればお得なのかなと思います。

高校生や大学生の頃は5年くらいで新しい機種にしていきたいという思いが強くありましたが、社会人になり自分自身が変化していく中で、高くてもいいから長く使いたいという思いの方が強くなりました。いずれにせよここまで欲しい機種が出来たのなんて大学入学した頃無理やり中古で買ったD300S以来なので、今すぐとは言いませんが手に入れたいですね。かつてはフラッグシップの性能がミドル機に落ちたらミドル機を買うというスタイルでしたが(最初に買ったD7100も当時フラッグシップで使われていた51点AFがミドル機に落ちてきたという理由で買いました)、フラッグシップは耐久性などの数値化できないところで優れているのであくまでフラッグシップモデルかなと思います。

ただし相当な品薄なので今すぐではなく、再来年、筆者のニコンデビュー10周年に合わせて買えればと思っています。

追記 EOS R3も大変魅力的なカメラだと思います。ただし10年近くNikonを使っているとやはりメーカーに愛着がわいてくるのだと思います。