教育実習の流れ

先日、無事に中学校で教育実習を終えました。

私自身、教員免許取得率が約2%の大学にいることもあり、こうした情報を中々得ることができなかったのでここに残そうと思い書きます。

 

実習校選定

実習校の選定は教員養成学部(大学)かどうかで変わってきます。国立の教員養成系だと大学側が決定することがあるようです。(附属や大学周辺の教育モデル校などが多い)一方、そうでない場合には自分で探す必要が出てきます。そうした場合、一般的なものとして自分の卒業した学校と交渉することになります。私の場合には3年の4月に実習校に電話をしました。自治体によってはその自治体の教育委員会に申請をする場合や、主に高校では高校卒業時に申し込むという事例もあるそうです。できれば、早い段階で一度お願いをする前に電話で確認してみるのもいいでしょう。多くはないですが大学が付属校や地域の学校と協定を結んでいる場合には、大学の紹介で行くというのもあるそうです。ただし、母校から断られたなどの最終手段かつ、教員養成学部がない場合には厳しいと思った方がいいです。

実習校によっては春と秋に2回受け入れを行う学校もありますが、何も言わないと実習の学年が4年だと春になるので、秋に実習を行いたい場合にはここで必ず確認してください。後々の変更は基本的に不可能だと思います。

 

実習校決定

内諾という言い方をしたります。ここからは学校次第です。あくまで一例ですが、教育実習の決定ということで私は3年の6~7月頃に学校に行きました。実習教科と実習期間(中学校と高校の免許を取るので3週間)の確認を行いました。学校によっては電話で決定後(正式には大学が実習校へ改めてお願いするという形を取っています)、この後紹介する実習2週間前などのガイダンスや、実習初日まで会わないという学校もあります。

 

実習日程決定

多くの場合、大学を経由して実習日を知らされます。私は3年の1月頃に知りました。

 

実習前ガイダンス

実習前に実習校でガイダンスを行います。(ない場合もあり)多くの場合で実習2週間前頃に1度ありますが、学校によっては2,3回あるところもあるそうです。ここでは日程と担当教科の最終確認や、指導教諭との打ち合わせです。

教科書は学校によって扱いが異なり、ここで私は貸してもらいましたが(指導書と資料集まで貸してもらいました。指導書を貸してもらったという話は、知ってる限り私だけです)、友達は自腹購入しました。特に教科書は在庫があるものでもないので、実習前に電話などで確認してみるのもいいと思います。

打ち合わせでは授業の担当範囲を教えてもらいましたが、この辺は教員次第だと思います。

 

実習までにやること

ガイダンス等や電話等で必要なものを確認し、揃えることです。また、授業の担当範囲がわかる場合には、ここで指導案や授業プリントなど授業に必要なものを先に作ってしまうのも後々楽をするためにいいと思います。大学生のものはおそらくは指導教諭からアドバイスをもらえるため(完璧に一発では作れない)、気合を入れすぎる必要はないと思います。

 

実習開始

いよいよ実習開始です。私の場合は初日は校長講話、服務規程の講話、生徒指導の講話と講話続きでした。2日目にその学校や県で採用している指導案の書き方について、3日目に進路指導についての講話でした。最初のうちは講話が多いです。

 

実習中盤 研究授業に向けて

本格的にいわゆるイメージする教育実習というものがこの辺です。指導教諭の方針次第ということもあり参考程度にしてください。私の場合は指導案や授業プリントの提出→指導教諭のチェックを2,3回繰り返し、実際の授業を行います。そして授業後にアドバイスという流れでした。

最初の授業が実習8日目にあったので3~4日目くらいから指導案等のチェックをしてもらいました。また、研究授業は実習13日目でしたが、2週目初日の実習6日目あたりから合計で4,5回チェックしてもらいました。私の場合には指導教諭の意向で、初回授業と最終の研究授業のみ指導案等のチェックをお願いし、残りの授業は授業後のアドバイスのみでした。

ちなみに最初の授業が、実習開始から日数が空いているのは、その間に授業を十分に見て学ぶためです。これを参観といいます。担当教科を中心に、それ以外の授業も見たりします。実習の最後まで入っています。

授業の感想等についてはまた後日どこかに書こうと思います。

 

研究授業

いわゆる、査定です。学校長をはじめ管理職から時間の空いてる先生まで数多く来る授業です。実習だけでなく、現場で実際に勤務されている先生方も年に何度か行っています。普通の実習生曰く、相当緊張するそうです。私は授業1回目にいきなり学校長が視察に来たこともあり、全く緊張しませんでした。その後、通常の授業とは違い多くの先生と授業に対する意見交換会(授業検討会)を行い、アドバイスをいただきます。その際、自分で授業の狙いや留意点について簡単に話したりもします。

 ちなみに研究授業は比較的自由度が高いこともあり、私の場合には指導教諭と相談の上、教科書の見開き1/3程度の○○という出来事に焦点を当てて、50分のうち25~30分程度○○という出来事を○○の視点から考えてどのようなものであったか?という、生徒の思考力や表現力を問う授業を、話し合い活動を取り入れながら行いました。

実習終了

研究授業が終われば、実習もほとんど終わりです。最後の1,2日は大学に提出する日誌の整理を行ったりします。私の場合はさっさと日誌を書き上げて暇になってしまい、本来の参観(授業見学)以外にも勝手に見て時間を過ごしていました。

 

実習終了後

日誌については私の大学では実習校から、勤務表や評価とともに直接大学へ郵送することもあり、私は大学に実習終了報告書を書きましたが、学校では自分で実習先に受け取りに行き、大学へ持っていくこともあるそうです。大学に自分の書類が届いたら、手紙でしっかり実習校へお礼の気持ちを伝えようと思います。

最近は学校も厳しいのでお茶菓子等を持っていく必要はないと思います。私の自治体では受け取りができないそうです。

さいごに

教員免許の取得は4年がかりですが、メインとなる実習もかなり前から動き出すことになります。そのため、義務教育の教員免許で必要となる、介護等体験は早いうちに行ってしまうとよいでしょう。私の場合はありませんでしたが、実習校との間で問題や疑問がある場合には大学を通しましょう。

私は指導案の書き方も問題があるレベル、授業もかなり問題があったと思われますが、指導教諭のアドバイスをとりあえず実践することでそれなりの形にはなっていきます。(怒られなかったのが奇跡だと思います) 言える立場ではありませんが、経験値も大きく関わることから落ち込みすぎずに、アドバイスはしっかり聞いて実践することで、改善の努力はしているという評価がつくので(意外とこれが大事らしいです)下手なりにも自分なりに努力すればいいと思います。