小学校の先生になるための学部選び 中学・高校の先生になるための学部選び

3年位前に書いて下書きのままのものがあったので載せます(主観で書かれている部分も多いのでそこはご承知おきください)。

この数年で教員免許不要でも採用試験が受けられるようになったり、中途採用が拡大されるなど大きく情勢は変わりつつあります。参考程度に

ちなみに筆者はこんなことを書いていますが、東京都の教員採用試験(中学高校・社会科地歴公民)と群馬県の私学適性検査を出願しただけです(受験はしていません)。

 

一緒に書いた記事です

peugeot208.hateblo.jp

 

 

小学校

免許取得難易度 ★★★★~★★★★★

採用難易度 ★~★★

勤務条件 ★~★★

児童との距離 ★★★★★

大学・学部選びの選択肢 狭い

採用大学のレベル 地元の国立大教育学部~地元私大

 

小学校の教員になりたい場合、基本的には教育学部(教員養成系)に進学する必要があります。例外は都留文科大学くらいです。小学校免許は教育学部が必須だと思ってください。また免許の取得も実習が4週間、幅広く教えることから様々な科目を履修することとなります。免許取得のハードルが高いことから採用難易度は圧倒的に低いです。もしも教員になりたいのであれば小学校が確率的に一番高く、合格もしやすいです。

勤務条件については中学校教員よりは拘束時間が少ないだけマシです。しかし、教科担当制は一部のみということで朝から夕方までクラスに入りっぱなしで授業となります。また、教材づくり等も1年間1クラスのほぼ全ての授業担当なのでかなり時間を取られます。トラブル*1も多いのでそうしたことに時間を取られます。

採用大学については一昔前までは地元国立の教育学部だらけでしたが、現在は地元私大も結構います(筆者の地元だと共愛学園前橋国際大学とかです)。そこまで大学のレベルを気にしなくていいと思います。

今後二種免許が4年生大学でも取れるところが増えるらしいのでそうすればまた変わってくるかもしれません。

中学校

免許取得難易度 ★★~★★★

採用難易度 ★★~★★★★

勤務条件 ★

生徒との距離 ★★★

大学・学部選びの選択肢 広い

採用大学のレベル 広い、教育学部以外も割といます。筑波や早慶レベルから地元国公立、地元私大まで色々。

 

中学校免許は教育学部以外でも取得できることから様々な大学や学部で取得可能となります。その分採用難易度は高いですが、自治体によって小中高で完全に別けているところ、群馬県のように小中と高で別けているところ、東京都のように小と中高で別けているところなどバラバラです。特に東京都だと出願時に中学と高校の両方の免許が必要となり(全部ではありません)、教育学部によってはカリキュラム上高校免許が取得できない場合もあるため、一概に教育学部がいいというわけではないです。

勤務条件は小学校と違い教科担当制なので教材の使いまわしができるのでそこには小学校ほど時間を取られませんが、部活動の指導と受験指導に時間を持っていかれます。拘束時間は小中高の中で最も長いです。私は違いましたが聞いた話では教育実習で朝の7時から20,21時までやっていた人が結構います。特に部活動の影響で土日の片方は埋まります。受験指導では何が何でも高校に入れさせないといけないことが負担かなと思います。

採用大学のレベルはバラバラです。とにかく色々な大学・学部の人がいます。

 

高校

免許取得難易度 ★

採用難易度 ★★★★~★★★★★

勤務条件 ★★★★★

生徒との距離 ★

大学・学部選びの選択肢 かなり広い

採用大学のレベル 旧帝一工~中堅大学、大学院修士クラスは結構いる上に博士課程修了者も。特に地方だと東大京大が普通にいて早慶レベルもゴロゴロいます。

 

とにかく採用難易度はかなり高いです。教科が細分化されていることもあり、科目によっては採用者0が普通に起きます。特に社会系は多くの大学で取れることから特に狭き門です。超高学歴か一芸に秀でる者以外はかなり厳しいです。地方だと県庁や県庁所在地市役所や地銀とともに高学歴者の受け皿となっています。元プロスポーツ選手とかも結構います。そもそもの募集も少ないので凡人は中学校に鞍替えした方が良いと思います。

勤務条件は小中に比べれば天国だと思いますが、学校数の関係から広域異動になる可能性が高いです。生徒との距離は遠いでしょう、子どもが好きな場合は小中の方がいいと思います。

都心部の場合は地方に比べ幾分なりやすいのと、地方でも工業や商業などの実業高校(専門高校)系の数が多いことからそうした科目は少しはなりやすいです。筆者は商業を勧められたことがあります。

 

おまけ

勤務実態についてはこちらも参考にしてください。大学時代に見させられました。

www.mext.go.jp

 

*1:こういう言い方するとものすごく怒る人もいます