理由は後述しますが、モバイルSuica定期券にできない人のためのおすすめカードを紹介します。
ビューカードの改悪、もちろんモバイルSuicaとえきねっとへの優遇が増えている点で改悪だけではありませんが、「駅窓口や券売機での乗車券類(定期券含
む)の購入、オートチャージを除く駅(券売機・ATM「VIEW ALTTE」)でのチャージは
「VIEW プラス」のサービス対象外」といった発表がありました。
言い換えればそれまで1.5%ポイント還元であったみどりの窓口や券売機でのきっぷ購入や、カード式Suicaへのチャージが外れることになります。私自身プライベートではモバイルSuica派なのですが、通勤定期については諸事情で一般的なカードタイプのSuicaかSuica機能のない磁気券のどちらかしか選択肢がありません。会社によっては不正利用防止の観点から定期券のコピーの提出を求められる場合がありモバイルSuicaでもやろうと思えばできますが、認めていない会社もあるので今回の変更は実はサラリーマンにとっては厳しいものでもあります。
券売機やみどりの窓口での定期券自体の購入はビューカード以外でもできますが、通常のカードタイプのSuicaへのチャージはビューカード以外のカードでは利用できません。FeliCa非対応でモバイルSuicaが使えない場合等は十分気をつけてください。
- オリコカード・ザ・ポイント(年会費無料)
- エポスゴールドカード(条件付きで年会費無料)
- 三井住友カードNL(条件付きで年会費無料)
- ミライノデビット(MasterCard)(年会費無料)/ミライノデビットPLATINUM(年会費11000円)
- Sony Bank Wallet(年会費無料)
- まとめ
オリコカード・ザ・ポイント(年会費無料)
こちらも還元率1%のカードです。よくネットでも紹介されているので見たことがある人も多いかもしれません。珍しくSuicaチャージしてもポイント還元がされることで元々Suicaと相性がいいカードとして紹介されています。
エポスゴールドカード(条件付きで年会費無料)
こちらは還元率0.5%ですが、年間100万円決済するとボーナスポイントがついて合わせると1.5%になります。(100万円決済で1万ポイントもらえるため)。更に、選べるポイントアップショップ制度で3つまで選択することができ、選択したものについてはポイント還元率が1.5%にアップします。その中にJR東日本やモバイルSuicaがあり、Suica定期券も1.5%還元になります。
また、インビテーションで入るとゴールドなのに永年年会費0円になることから人気のあるカードです。インビテーションでなくても年間50万円以上の決済で永年0円になります。ゴールドカードとしてはMUFGの激安ゴールドやオリコザ・ポイント・プレミアムゴールドのような年会費2000円程度のものに比べれば充実しています。
三井住友カードNL(条件付きで年会費無料)
2021年夏に登場した完全ナンバーレス(カードにカード番号とセキュリティコードが省略されたカード)のカードです。エポスゴールドカードにかなり似ています。年会費は5500円ですが、100万円以上の決済で1万ポイント還元、更に1度年間100万円以上決済するとその後年会費がかからなくなります。セキュリティとお得さとステータスの3重取りができます。
しかし、その一方ポイント還元対象は渋く、モバイルSuicaチャージ(モバイルsuica定期も含め)対象外となります。(Google Pay経由チャージだとポイントが付くらしいです)1万ポイント還元も同様です。
ミライノデビット(MasterCard)(年会費無料)/ミライノデビットPLATINUM(年会費11000円)
クレジットカードではなく、デビットカード(紐付けされている銀行口座から即時引き落とされるカード)です。筆者も使っている住信SBIネット銀行のデビットカードなので、住信SBIネット銀行の口座が必要となります。還元率は通常のミライノデビットだと0.8%、PLATINUMで1%ですが、デビットカードの中ではかなり高い還元率です。その分年会費も高いですが、PLATINUMでは付帯サービスと付帯保険がかなり充実している上に、モバイル端末の保険や日本を含む世界でアクセス可能なWiFiサービスなど日常生活で役に立つものもあります。
また、2021年春からはスマート認証NEO登録済みでPLATINUMの場合には入出金と振込が月20回まで無料になる特典もあります。デビットカードではない普通のクレジットカードも住信SBIネット銀行にはありますが、そちらはモバイルSuicaチャージに対してはポイントが付きません。こちらのデビットもかつてモバイルSuicaチャージはポイント付与の対象外にすると発表があったものの、撤回されています。
Sony Bank Wallet(年会費無料)
こちらはソニー銀行のデビットカードです。条件によって還元率は0.5%~2%までありますが、普通の人は頑張って1%だと思います。(1%でも月末の総残高300万or外貨預金の積立購入月3万or投資信託の積立月3万とまあまあハードルが高いです)こちらはポイントではなく、キャッシュバックとして直接口座に返ってくるので便利です。Google PayのVisaタッチに登録ができる点も非常に便利です。筆者は中央ろうきんと住信SBIで足りているので作りませんが、VISAのデビットもあれば安心なので作りたい気持ちもあります。
まとめ
モバイルSuicaって実はあまり普及していないような気がします。対応端末を持っていても意外と普通のカードの方がメジャーに見えます。だからこそ乗車ポイントもモバイルSuicaの方が4倍も多く付与されるといったようにJR東日本はモバイルSuicaのテコ入れをしていたのだと思いますが、ついに今回ビューカードにも手を加えた感じです。もちろんプライベートではモバイルSuica派なのでやりたいこともわかりますが、通勤だとどうしてもモバイルSuicaだと厳しい面があるもの事実で、まだまだカード式のSuica定期券の需要はあると思うので残念な限りです。また、そもそもSUica定期券だとポイントがつかない、モバイルSuicaチャージのポイント対象外というカードは増えてきているので改悪といってもビューカードの優位性はまだまだあるような気がします。