デジタルハリウッド大学の卒業制作展に行ってきました

タイトルの通り、昨日御茶ノ水にあるデジタルハリウッド大学の卒業制作展に行ってきました。

筆者はデジハリの在校生でなければ卒業生でもなく、ただの一般人(社会人ヲタク)です。

大学を卒業して2年、仕事で2度ほど地方の短期大学に行ったことはありましたが、プライベート?では自分が大学を卒業して以来でした。

御茶ノ水ソラシティは就活生の頃にSPIのテストセンターで行って以来でした。

Twitterのお世話になっているフォロワーさんがデジハリの現役学生さんであるのと、自分の好きなアイドルがデジハリの現役学生さんで、この卒業制作にも作品を展示していることが行くきっかけになりました。

 

まず、率直な感想ですが、非常に刺激を受けました。具体的には学生とは思えないほど内容が凝っているからです。デジハリといえばデジタルコンテンツ関係を専攻している学校なので、展示物はそういったものが多いというのは何となくですが想像できました。しかし、実際にはそういったものはもちろんですが、その創作物を作るにあたっての背景が深く考えられているものが非常に多かったです。

筆者は学生時代、中等教育が(事実上)専攻でしたが、とあるゼミのアニメーション(間違っていたらごめんなさい)では金があっても教育を受けなければ豊かにはなれないというようなものがありました。それをアニメで表すのはもちろん、教育関係でよくあるような綺麗事だけではなく(具体例を出すと怒られそうなので避けます。想像にお任せします。)、現実に生きていくということを焦点に考えられていて、かつアニメーションまで作成されていてストーリーとして出来上がっていたことに大変驚きました。教育について考えるだけでも大変な中、それを作品にするのは本当にすごいと思いました。

他にもジェンダーなどといった割とアカデミック的なものから、ヲタクカルチャー的なものまで沢山あり、いずれもコンテンツだけでなく、内容や背景が多面的・多角的に捉えたうえでの作品でありました。

また個人的にはCPR(心肺蘇)のVRシミュレーターが印象に残りました。筆者は恥ずかしながらVRゴーグル的なものを生まれて初めて使ったため、最初は操作すらおぼつかなかったような状況でした。もちろんUIの完成度も非常に高く、学生が作ったとは思えないほど素晴らしいものでしたが、それ以上にシミュレーター対象が女性であり、セクハラに抵触しないようにできるという点が考えられていると思いました。製作者の方曰く、CPRシミュレーターはほとんどが男性のものとのことで、世の中に出回っていないが必ず需要があるという点に着眼されていました(そもそも当たり前ですが女性も男性とほぼほぼ同じくらいいるので)。筆者の職場にはAEDがあるのですが、特に使い方を学ぶ機会もなく、しかしどこかで一度、使い方は時間があれば学んでおきたいという思いがありました。今回VRで学ぶことで体で体験することができたのは非常に大きい収穫でした。またシミュレーター自体、お堅いものではなくクイズや音ゲー要素も入っており、私のような初心者であってもわかりやすかったです。

このほかにも沢山あり2時間ほどでしたが、細かく観ると全然時間が足りませんでした。とにかく全体をまとめるのであれば、世の中を変えていくエネルギーを感じました。私は何となく行きたかった大学に落ちて、浪人するのも嫌だったので現役で受かった大学にとりあえず入って、特にやりたいこともなく適当に学生をして、とりあえず就活をして、特になりたいわけでもなく教員免許を取って…というような学生生活でした。それに比べ、今回デジハリでお会いした学生さんと作品はそれぞれ目標は違うと思いますが、各々自分の目指したものに向けて走っている(努力)されていました。デジハリのスローガンの「バカにされよう。世界を変えよう。」というものがありますが、前半はともかく、後半については間違いなく世界を変えていくと思いました。ネームバリューや、偏差値、就職実績とかではなく、やりたいことのために大学に行って、やりたいことを突き詰める、本来あるべき大学の姿を見ることができ、私自身前を向けた気がしました。