ミライノデビットPlatinumを1年間使ってみて

昨年3月、人生初の有料カードとして契約した住信SBIネット銀行のミライノデビットPlatinum。約1年間持ってみての感想となります。

peugeot208.hateblo.jp

 

スマプロランクのアップとモバイル端末の保険だけで元を取れる

このカードの保有目的はこの2つ、いわゆる付帯サービスです。まずスマプロランクが2ランクアップすることで通常スマート認証NEOを登録しているとランク2ですが、その状態で保有することでランク4となり、コンビニATMやゆうちょ銀行ATM等で月20回まで入出金が無料になります。(ランク2だと月5回)ちなみに振込回数も月20回まで無料となりますが、スマプロランク2でも月5回無料なので十分です。

個人的にはメインバンクは中央ろうきんですが、住信SBIはスマート認証NEOに登録するとスマホだけで引き出せるのでとても便利です。

そしてもう1つがモバイル端末の保険です。こちらがメインになります。現行規定では修理可能な場合には年に1度上限5万円まで、修理不能な場合には購入時の購入金額の25%wを上限に最大12500円まで出ます。これで正直appleやキャリア端末の高い補償に入る必要がありません。ちなみに金額的にもこのカードの年会費と大差ないです。

更に3月からは修理可能な場合は年10万円/年1回まで、修理不能な場合は25000円までと内容も充実することになり、ますます便利になります。個人的にはスマホに限らずパソコンなどにも使える点や事前に端末の登録を行うことなく使える点も魅力的です。

 

更に3月からは航空機の遅延保証(国内線は利用付帯)が追加され、さらに便利で課金する価値のあるカードになると思っています。ちなみに本来のデビットカードとしても還元率1%、Revolutにチャージしても全額ポイントが付与される点で優秀です。また、時々ポイントが2倍になるキャンペーンもやっているのでそのときは積極的に使っています。ただしそろそろ3Dセキュア2.0に対応してほしいです。これが唯一の不満点です。

最終的にですが、このカードは付帯サービスを中心に他のカードと差別化が図られており魅力的だと思います。2年目も課金しようと思います。

高速道路の旅より国道の旅

今年もあっという間に終わってしまいました。

個人的には3月に大学を卒業し、プロフィールにあるように中学校・高校の教員免許を取得し、4月からはまだまだですが社会人となり激動の1年でした。

 

ところで年末はいかがお過ごしでしょうか?

筆者は父親の実家に帰省する以外は遠くに出かけたことがありません()今回はそんな帰省話について書きます。

 

筆者は群馬県に住んでいます。父の実家は福島県いわき市です。言わずと知れたスパリゾートハワイアンズの街です。今年も『フラ・フラダンス』という福原遥さんが主人公の声優をしているアニメ映画が上映されました。

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海なし県に住む人間にとって海沿いを走ることは非日常感が半端なかったです。

 

それはさておき、群馬からいわき市までのルートとすると一度群馬から東京に出ていわきまで北上するルートと、北関東を横断して笠間から北上する2ルートが主にあります。筆者の実家ではいつも車で後者のルートでした。実はこのルート、今でこそ北関東道が全通したおかげでスムーズに行くことができますが、筆者が小さい頃はまだ全通していなかったこともあり国道50号で茨城まで行き、友部や水戸から常磐道に乗っていました。(父の若い頃は常磐道さえ全通前で国道6号でいわきまで行っていたそうです)

そこで高速道路と国道両方のルートを何度も経験した筆者として思ったことがあります。それは高速道路は何もないのでつまらない!ということです。栃木県の出流原PAニチレイのホットスナック自販機には何度もお世話になりました。

確かに北関東道全通のおかげで4時間くらいで行くことができ、時間的余裕ができたことは有難いことです。しかし、北関東道はサービスエリアやパーキングエリアが限られているために割と混雑しています。また、高速道路のご飯は割高で味も普通です。我が家ではいつも車の中で出発前にコンビニで買ったおにぎりでした。

常磐道は幾分マシですが、それでもご飯の問題は一緒です。

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よくお世話になっていた笠間SA。太田強戸PAができるまでは北関東道で唯一ガソリン給油ができることもあり、大混雑時以外は必ず寄っていました。

 

一方、国道50号は北関東の郊外を行くルートです。田舎のところは田舎ですが、車社会のおかげ?でご飯は選び放題、コンビニも多数あるため休憩にも困りません。一般道なので混む場所は混みますが少し街中を出れば意外とスムーズです。また、高速道路に比べて〇〇県にいる!というような遠くまで来たということが味わえます。

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茨城県にあるザ・ヒロサワシティ。こちらは国道50号からは少し外れますが、こうした寄り道ができるのも国道旅の醍醐味だと思います。

 

未だに覚えているのはやはり国道50号を使っていた頃の思い出です。イオンモール水戸内原に何度も行ったとか数えればきりがないです。時間はかかれど休みたいときに休め、食べたいときに食べられるという方が帰省は楽しいです。更に通る地域のことにも詳しくなり、今思えばいいことばかりでした。高速道路の旅も悪くはないですが、全区間高速道路よりは時々国道を挟む旅の方が旅をしている感があっていいなと思うのは私だけでしょうか。

 

それでは。

CFexpress Type B で買うのであれば?

2021年、Sony α1、Canon EOS R3、Nikon Z9と各社のミラーレス一眼レフのフラッグシップが出揃った1年となりました。実はこの3つのうちCanonNikonで使える記録媒体がCFexpress Type Bです。名前の通りCFカードの1種ですが昔からのCFカードとは形状が異なるので実質全くの別物です。数年前にNikonの上位機種で採用されていたXQDカードと同一形状でXQDの上位互換です。

2021年時点では先程紹介した2機種以外ではCanon EOS R5やNikon Z7ⅱなどニコンキヤノンの高画素モデルで採用されています。

 

筆者もNikon Z9買う気満々ですが、正直メモリーカードのことを考えていませんでした。高校入学以来とりあえずSandisk Extreme Pro買っておけば間違いないということで考えたこともありませんでした。そこで今回はカメラ選びと同様、撮影環境に直結するメモリーカード、特に今話題の機種で圧倒的に採用されているCFexpress Type Bについてみてみます。

 

選べるほど豊富ではない

 

まず直結する課題です。今回はフラッグシップモデルでの使用も想定し、できる限り書き込み速度の速いものかつ信用のおけそうなメーカーで絞っています。

結果、ソニーと新興勢力のプログレードデジタル、次点でSandiskです。勝手な思い込みで圧倒的にSandiskだと思っていましたCFexpress Type Bでは違いました。Lexarは?と思う方もいらっしゃると思いますが、数年前にMicronから中国企業に売却され一時期は国内での販売もなく、そもそも書き込み速度が遅かったため除外しました。値段的優位はありますが、数十万もするカメラでの使用で数千円~数万円ケチるのは違うと思います()

 

プログレードデジタル

スペックで言えば圧倒的です。聞いたことがないメーカーだと思いますが、元Lexarの副社長と開発陣が立ち上げたメーカーということで本格派です。日本語サイトは2021年にできたばかり、販売は国内ではアマゾンのみと限られていることから知る人ぞ知るメーカーですが評判は良いです。

今回の中では書き込み速度1500MB/S、読み込み1700MB/Sとトップクラスの性能であり、さらに通常主に使われるではなくTLCモリーではなく、SLCメモリーを使用している点からも優れています。値段も325GBで47000円程度他社に比べリーズナブルでありより大容量の650GBモデルが在庫切れになっているのも納得です。時々セールが開催されているのでセールを狙うのもアリだと思います。セール時だと325GBで4万円切ったこともあるそうです。

jp.transcend-info.com

 

ソニー

pur.store.sony.jp

次点でソニーです。書き込み速度1480MB/S、読み込み1700MB/Sとわずかにプログレードデジタルに及ばないもののトップクラスの性能です。更にソニーは耐久性や耐温性、耐磁性の高さを売りにしていることから、高級機で使うには最強の組み合わせかもしれません。しかし、こうした点を売りにしていることから実売価格は256GBで51000円程度と多少高めになっています。このカードに限らずソニー製品はソニーストアで10%offクーポンを使い、Sony Bank Walletでの支払いが一番安く買えると思います。

Sandisk

www.westerndigital.com

スペック面では少々残念な結果となってしまったSandisk。書き込み速度1200MB/S、読み込み1700MB/Sと書き込み速度の遅さがネックとなっています。長らくプロやハイアマチュアからも愛されていることもあり、メモリーカードでは信頼があることは間違いないです。実売価格は256GBで49000円程度とソニープログレードの中間に位置します。(64GBモデルは読み込み書き込みともに速度が落ちているため注意が必要です)

まとめ

SandiskとExtreme Proといえばスペックが最強というイメージを持っていただけに意外な結果でした。10年近く前に買ったExtreme Proの2枚のSDカードが未だに現役で使えることから耐久性は抜群なのだと思いますが、長らくお世話になっていることもあり少々残念な気持ちがありました。

一方、プログレードデジタルはまだまだ知名度が低く、筆者が存在を知った頃は面白いメーカーという認識がありました。しかし、SDカードではSandiskのExtreme Proにあと一歩及ばずというスペックだった記憶があり、進化に驚いた次第です。特に事実上ソニーが独占していたCFexpress Type A(Sony α1やα7Ⅳなど)に参入したりいよいよプログレードの時代が来るのかなとも思いました

Nikon Z9の衝撃 

今更感がありますが、Nikon Z9に大変な衝撃を受けました。

ミラーレスの時代はソニーキヤノンと2強になると言われていた中で、フラッグシップ機で実売価格63万円という点と、メカシャッターを終わらせたという点です。

特にNikon Z9発表前夜は筆者も含め、ニコンにはネガティブなイメージが強かったこと(EOS R6に比べた際のZ6ⅡのAF性能や会社の経営状況など)もあり一層強いものとなりました。人によってはNikon D3/D300発表時の2007年のような状況という人もいます。

 

前置きはともかく、Nikonユーザーの筆者が前向き(積極的に)このカメラ欲しい!と思いました。それまでだと正直なところソニー移行かなと思っていました。Z6ⅡやZ7Ⅱがライバル機種であるEOS R6やα7シリーズに比べて影が薄かったからです。特に飛行機を撮る筆者からすればAF性能は生命線そのものであり、これは2社に比べて弱かったNikonは正直なところ厳しいとさえ感じていました。

ところがフラッグシップであるZ9では大幅にAF性能が向上した点や、一眼レフではお馴染みの3Dトラッキングが復活し、自動の被写体認識では世界最多の9種類を用意するなどついに本気を出したと思われる機能が多々あります。

また、乗り物を撮影する場合には避けられないローリングシャッター歪みでは、それまでの機種のようにメカシャッターで撮影するという妥協ではなく、普通に撮影できることでミラーレス一眼レフの性能をフルに使うことができる点もかなり響きました。更にメカシャッターがなくなることでシャッターの寿命がなくなることで今まで以上に長期間使用できる点も魅力的でした。

 

フラッグシップ機ということもあり値段も相当なものとなりますが、自宅にあるNikon D300Sがいまだに現役である点などニコン製品の持ちの良さを考えれば、30-40万のフルサイズ機を買うよりは中長期的に見ればお得なのかなと思います。

高校生や大学生の頃は5年くらいで新しい機種にしていきたいという思いが強くありましたが、社会人になり自分自身が変化していく中で、高くてもいいから長く使いたいという思いの方が強くなりました。いずれにせよここまで欲しい機種が出来たのなんて大学入学した頃無理やり中古で買ったD300S以来なので、今すぐとは言いませんが手に入れたいですね。かつてはフラッグシップの性能がミドル機に落ちたらミドル機を買うというスタイルでしたが(最初に買ったD7100も当時フラッグシップで使われていた51点AFがミドル機に落ちてきたという理由で買いました)、フラッグシップは耐久性などの数値化できないところで優れているのであくまでフラッグシップモデルかなと思います。

ただし相当な品薄なので今すぐではなく、再来年、筆者のニコンデビュー10周年に合わせて買えればと思っています。

追記 EOS R3も大変魅力的なカメラだと思います。ただし10年近くNikonを使っているとやはりメーカーに愛着がわいてくるのだと思います。

ミラーレス一眼の新規キャンペーン終焉

ようやくフルサイズミラーレスの王道中の王道Sony α7ⅲの後継モデルであるα7Ⅳが発表されました。半導体不足等の影響で日本での正式発表はまだですが、基本的なスペックに違いはないと思います。

今回のα7Ⅳのスペックに関しては既に様々な意見が出ているところです。特に昨年キヤノンが本気を出した?EOS R5やEOS R6がかなり売れ行きがいいこともあり、ソニーに対する期待値も相当上がっていたと思います。いざ蓋を開けてみると特別なサプライズはなく正常進化の後継モデルでした。

賛否両論ありますがα7ⅲが出た2018年初頭と現在ではカメラの環境もがらりと変わり一概には言えませんが、既にミラーレスのご新規キャンペーンが終わった結果が今回のスペックに表れているのではないかと思います。Sonyはα7ⅲで一気にミラーレス主流の流れを作り、一眼レフ時代の2大メーカーのキヤノンニコンも追随しました。ニコンは何とも言えませんが、キヤノンはEOS R5とEOS R6で一気にミラーレス移行をすすめたと思います。その結果、業界全体でフルサイズ市場(ミドル~ハイアマチュアレベル)でのミラーレス化に目途が付いたと考えられます。マーケティングでいうならアーリーアダプターの層には行き届いたのだと思います。結果、大きなイベントを用意する必要がなくなりいわゆる正常進化モデルが生まれたのだと思います。おそらくEOS R5やEOS R6の後継モデルがあと2年もすれば出るはずですが正常進化モデルになる気がします。

 

前置きは長くなりましたが、α7Ⅳではインターネット上で主に2点が残念だと言われています。1点は連射性能、もう1点は電子シャッターにおけるローリング歪み(こちらは懸念)です。前者に関してはEOS R6では電子シャッター時に20コマ/秒、メカシャッター時に12コマ/秒に対し、α7Ⅳでは10コマ/秒です。もちろん画素数の違い等で一概に完敗というわけではありませんが、電子シャッター時の連射速度はもう少し上げてもよかったのでは?と思います。個人的には上位機のα7Sⅲが1200万画素で10コマ/秒であり、ベーシックモデルのα7Ⅳが3300万画素でそれ以上の連射速度になるのはよろしくないと判断したのかもしれません。もちろんSシリーズは高感度性能が売りですが。

もう1点のローリングシャッター読み出し速度における歪みの可能性については、電子シャッター使用時には大きな問題となりますが、筆者のように乗り物メインの場合には今しばらくメカシャッターを使い撮影するので、歪みが気になる構図や被写体であればまだまだ電子シャッターを使うのは難しいのかなという感じです。実際にライバル機種のEOS R6はローリングシャッターの読み出し速度はα7Ⅳよりも速いそうですが、webの鉄道写真のレビューを見る限り結構目立っていました。

ここまで悪い点ばかり羅列していましたが、α7Ⅳはα1譲りのAFにα7Sⅲ譲りのボディと上位機種の良い所も沢山吸収されています。早く実機を触って確かめたいです。